山 林 奉 納
 

 
東京都 加藤茂代氏により、広島県三次市三良坂の山林四筆の奉納がありました。
この山林では未来の遷宮で使用される檜皮を採取するための檜(ひのき)の檜の植林事業も行っております。
檜皮は伝統的木造建築の最高の屋根材として、古来より社寺をはじめとする重要な建物に用いられてきました。一般的には2尺5寸(約75cm)の長さの檜皮を用いますが、出雲大社では3尺5寸(約105cm)・4尺(約120cm)という長い檜皮も使用しています。これほど長大な檜皮を用いる建物は全国でも類を見ません。
出雲大社御本殿大屋根の面積は約180坪。軒先の檜皮は厚さ約1メートルにも及び、この大屋根には約64万枚という膨大な量の檜皮(ひわだ)が必要となります。
また、遷宮は檜皮を採取する職人や採取した檜皮を拵える職人、屋根を葺く職人など、伝統的建築文化に関る職人の後継者育成と技術の伝承、檜皮を育てる自然環境・文化的環境を整えていく面においても重要な役割を果たしています。
檜皮を採取するには、胸高で幹の太さが40p以上に成長していなければならず、出来るだけ早く成長させるためには立木密度を管理する必要があり、初回桧皮採取目標を100年後と想定し、今後の間伐により1haあたり300本を目安として、総本数600本〜900本の檜林にする予定です。
ただし、そこから採取される檜皮の量は3トン〜4トン程度と見込まれ、御本殿大屋根全体の1割にも届きません。そのため今後さらに施業地を増やしていくことも視野にいれなければなりませんが、今後はこの事業が、未来のために今何が出来るのか、また桧皮採取のための山林確保の大切さについて、文化財所有者・山林所有者・文化財修理業者、及び一般の方々が考える契機となることを期待しております

前の画面へ戻る