出雲大社と大国主大神
神在月

稲佐の浜の神迎神事。
全国からお集まりになる神々をお迎えします

 
陰暦の十月のことを神無月といいます。これは全国の神々が出雲の国に集まられ、神々が留守になられるからです。反対に出雲では、神々がお集まりになられるので「神在月(または神有月)」といいます。平成18年は11月30日(陰暦10月10日)に神迎祭をお仕えし、翌日の12月1日より12月7日までの7日間、神在祭をお仕えします。

なぜ出雲に、なんのためにお集まりになるのでしょうか。『日本書紀』に大国主大神が天照御大神に「国譲り」をなさった時、「私の治めていますこの現世(うつしよ)の政事(まつりごと)は、皇孫(すめみま)あなたがお治めください。これからは、私は隠退して幽(かく)れたる神事を治めましょう」と申された記録があります。この「幽れたる神事」とは、目には見えない縁(えん)を結ぶことであり、それを治めるということはその「幽れたる神事」について全国から神々をお迎えして会議をなさるのだという信仰が生まれたと考えられます。

私たちはだれしも思いがけない、不思議な巡りあわせで、恋愛や仕事の悩みが解決したり、もしかしたら遭遇したかもしれない災難に遭わずに済んだ経験を持っています。私たちの毎日はそういう「目には見えない縁」の積み重ねとも言えます。