桧皮古材の再利用について
出雲大社ではこの度の「平成の大遷宮」において、御本殿の屋根を60年間にわたって覆い、風雨から建物を守ってまいりました桧皮を取り降ろしました。
従来まではこの桧皮の旧材は焼納されるなどしておりましたが、出雲大社の信仰の象徴でもある御本殿の桧皮を再利用することで、大神様の「おかげ」を皆様におわかちすることが出来るのではないかと考えました。
そして桧皮を抄き込んだ「紙」を作製し、祝詞紙や色紙、感謝状を奉製することとなりました。
また、当社ではお祭に参列される方々に清浄を示す「浄掛」を首に掛けていただいておりますが、来る平成25年の本殿遷座祭に参列される方々には桧皮を抄き込んだ桧皮紙を用いた「浄掛」をお掛けいただき、祭典後は記念にお持ち帰りいただくことになりました。
現在、出雲大社では修理中の御本殿の大屋根を間近にご覧いただく「御本殿大屋根特別拝観」を開催しておりますが、拝観いただいた方には桧皮の古材を桧皮混抄紙で包み、記念品としてお渡ししております。

桧の立木から表皮を薄く剥ぎ取って調整される桧皮は、その優美な外観と水に強い性質から古来より貴重な建物の屋根材として用いられてきました。加えて、桧の立木からはおよそ8年ごとに桧皮が採取できる上、桧自体を傷付けることがない、環境へ影響を及ぼさない材質でもあります。
この桧皮を更に再利用することで、自然環境への影響を最小限に留めることが出来ると考えております。