出雲大社御遷宮奉賛会発会式

11月15日、出雲大社社務所に於いて昭和28年以来の御遷宮≠ニいう大事業に向かっての「出雲大社御遷宮奉賛会」の発会式が行われ、平成の大遷宮≠ノ向って動き始めました。奉賛会は、幾たびかの社内の検討を経て結ばれ、本年6月24日に開催された「出雲大社御遷宮奉賛会設立準備委員会」での審議結果をうけて迎えられました。
奉賛会の役員は、名誉会長に出雲国造・出雲大社宮司 千家尊祐、会長に日本経済団体連合会名誉会長 奥田碩様、副会長には全国農業共同組合中央会会長 宮田勇様、株式会社資生堂代表取締役社長 前田新造様、松江商工会議所会頭・島根県商工会議所連合会会頭 丸磐根様、出雲大社教統・出雲大社教管長 千家達彦をはじめ、13名の常任理事、22名の理事、2名の監事による発足時の役員組織が承認され、また北島國造家 北島建孝様が顧問に委嘱されました。

《出雲大社御遷宮奉賛会名誉会長・第84代出雲國造・出雲大社宮司 千家尊祐 挨拶》
「皆様方のお蔭をもちまして、本日ここに「出雲大社御遷宮奉賛会」の発会式を迎えることが出来ましたこと、まず以って御礼を申し上げます。ありがとうございます。さて、いよいよの発会にあたりまして、日本経済団体連盟
名誉会長でもいらっしゃいます奥田碩様を本奉賛会の会長にお迎えすることができ、大国主大神さまも殊の外にお喜びの御事と存じ上げます。また本日も大変に御多忙の中、お出かけを賜りましたことを、皆様方とともに感謝を申し上げたいと存じます。奥田様、誠にありがとうございます。また、ご紹介をさせて戴きます。会長をお支え戴きます副会長には、現在、全国農業協同組合中央会会長 宮田勇様、株式会社資生堂代表取締役社長 前田新造様、松江商工会議所会頭・島根県商工会議所連合会会頭 丸磐根様にご就任戴き、北島國造家 北島建孝様には顧問にご就任戴きました。そして、皆様方には常任理事・理事・監事としてご就任戴きました。誠にありがとうございます。
このように奥田会長を始め皆様からのお力添えを戴けますことは何よりも心強いものでございます。何卒、宜しくお願い申し上げます。出雲大社の大国主大神様は、皇后陛下が御親拝なされ大神様を「国譲り祀られましし大神の 奇しき御業を偲びて止まず」とお詠みなされましたように、生きとし生けるものの和楽・豊栄の暮らしのために御霊威を顕し結ばれまして、大国主大神すなわち、日本国の国づくり神=A総氏神≠ニ仰がれ、その御神徳に「福の神」「縁結びの神」などと慕われ祈り続けられていらっしゃいます。
大神様のお住いは世々に御遷宮をお仕え致し、現在の御本殿は延享元年(1744年)の御造営で、以後、文化、明治、そして近きは昭和28年に御修造の御遷宮をお仕え致してまいりました。その昭和の御遷宮から53年の年月を経た現在、国宝御本殿をはじめ重要文化財などの摂末社にいたる建物の傷みも進んでまいりました。そこで、お住いを清新にさせて戴きます御遷宮の計画をさせて戴きました。
この御遷宮という大事は、お住いの御本殿の装いを新にさせて戴いて大神様の御霊威も清新に蘇えって戴くと同時に、その昔、神祭りの始めに、祖先がお住いたる御本殿を整えさせて戴きご鎮座¢ユいてお祭りして赫々たる御霊威を戴いたその初発の心に立ち帰り、神祭りの心≠祀る側も清新に蘇りさせて戴くものと存じます。この蘇りが、ただに島根という地域の文化・経済の蘇り、また活性化を生成するのみならず、広く我が国の蘇り、文化・経済・社会の不断の醸成に結ばれ、皆様方に取りましても益々の弥栄の契機となりますようお祈り致しております。
本日より「出雲大社遷宮奉賛会」は出発する訳でありますが、あくまでもスタートラインに立ったばかりであります。私ども出雲大社に奉仕する職員一同と致しましても、当然ながら皆様方から賜ります有難いお心に感謝致しお報いさせて戴きますよう、この御遷宮の完遂に向けて心新たに気持ちを引き締め邁進致す所存でございます。
皆様方の更なるご指導ご鞭撻を重ねてお願い申し上げますと共に、皆様方のご清祥をご祈念申し上げさせて戴きまして発会のご挨拶とさせて戴きます。ありがとうございました。」
《出雲大社御遷宮奉賛会会長・日本経済団体連合会 名誉会長 奥田碩 挨拶》
「この度、ご縁を戴きまして「出雲大社御遷宮奉賛会」の会長という大役を仰せつかりました、奥田 碩でございます。これまでも伊勢神宮式年遷宮奉賛会や、熱田神宮の総代などお手伝いをさせて戴いたことがございましたが、この度は出雲大社の御遷宮奉賛会の会長を務めさせて戴くことになり、身の引き締まる思いが致しております。
この度、出雲大社では昭和28年以来、約60年ぶりの御遷宮をお仕えされるわけですが、出雲大社の永い歴史を顧みますと、今日に至るまで幾たびかの御遷宮がなされ、それこそ天文学的な数の先人たちが御造営に結んだ努力は想像に及ばないものがあろうかと思います。しかし、そうした先人の努力の繋がりによって今があり、また今回の御遷宮があるわけでございます。このように先人達が永い年月にわたり祈り継いで守り続けてきたこの出雲大社を、そしてそこにある日本の心≠、この御遷宮を通して次の世代へと伝えていくのが、今に生かされる私どもの使命でもあると考えます。
仕事柄、よく海外に出かけます。そこで感じさせられるのが自然の生命の佇まいの中に鎮座するのがいわゆる神社でありますが、この鎮守の森≠フ思想こそ世界に誇る日本の文化だと理解させられています。出雲大社もまたそうであります。
御遷宮に向かいまして、私どもは一丸となって出来る限りのお手伝いをさせて戴き、先ほども申し上げましたように、この出雲大社の御遷宮奉賛を通して、世界がグローバル化していく時にこそ、ローカルとしての文化を見つめ直し誇りにするご縁とし、また鎮守の森≠ノ生かされてきた日本人の心≠フ育成に意を尽くしたいと考えております。
出雲大社におきまして、これまでの御遷宮が必ずしもすべてに順調に遂行されてきたとは思いません。御遷宮という大事業のたびに先人たちは数々の困難に直面したと考えるのが歴史であろうと思います。現在におきましても、景気も随分回復したと言われますが、その認識が広く一般の認識にはなっておらないのが現状のようです。しかし先人の如く、あらゆる困難を乗り越えこの大事業をぜひとも完遂致し、平成25年の正遷座祭を心楽しくお迎えしたいと存じますので、皆様のお力添えを何卒宜しくお願い致します
。
この奉賛会の活動を通して生まれました様々なご縁が新しい活力を生み、地域社会はもとより我が国の益々の発展の契機となりますことをお祈り致しまして、会長就任のご挨拶とさせて戴きます。」

会議終了後、奥田会長をはじめ役員一同は楼門下において「出雲大社御遷宮奉賛会#ュ会奉告正式参拝」を行い、奥田会長が代表して玉串拝礼をなされ、大国主大神様に奉賛会発足を奉告して御遷宮の成就を祈られました。
午後4時30分、会場をウェルシティ島根に移して、奉賛会発足の祝賀会が開宴されました。会長、名誉会長のご挨拶の後、青木総代により「御遷宮に心を尽くし、力を尽くし精一杯に頑張りましょう!」との乾杯の音頭に参会者一同は声高らかに杯を挙げて奉賛会の出発を祝寿されました。和やかな懇談に移った祝賀会は、御遷宮に向けての話しの花が咲き尽きず、その賑々しき様に時がたつのも忘れるほどでした。
最後に丸副会長の発声による万歳三唱となり、一同はこれからの御遷宮奉賛に向かって心を結び、また成就を祈り予祝して、御遷宮成就の溢れる期待を一際高く万歳三唱の声に託して発会式の全日程が納められました。